肺炎ってどんな病気? 整体でよくなるの?
パッと読むための見出し
肺炎ってどんな病気?
肺炎とは、肺の炎症性疾患の総称で一般的には微生物の感染によって生じる肺実質の急性炎症を指す。(広義には肺間質の炎症による間質性肺炎などを含む。)
肺炎は高齢者には怖い病気であり免疫力が低下する65歳以上では発症率・死亡率が急激に高くなります。
肺炎の分類
肺炎は一般細菌感染による「細菌性肺炎」と一般細菌以外の病原微生物感染による「非定型肺炎」とに大別される。
「細菌性肺炎」
・症状・・・咳嗽・膿性痰・悪寒・発熱
・主な病原性微生物・・・肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、クレブシエラ、モラクセラカタラーリス
「非定型肺炎」
・乾性咳嗽
・主な病原性微生物・・・マイコプラズマ属、クラミジア属、レジオネラ属、Q熱コクシエラなど
形態学的分類
・肺炎は主にどの部位に炎症を起こしているかによって分類される。
・肺実質に炎症を起こしたものを「肺胞性肺炎」と呼び、肺胞中隔などの肺間質に炎症を起こしたものを「間質性肺炎」と呼ぶ。
・「大葉性肺炎」とは炎症が肺の一葉を占める肺炎で、「気管支肺炎」とは気管支の走行に沿って原因微生物が増殖し、区域単位で起こる肺炎である。
肺炎→肺胞性肺炎→大葉性肺炎
↓ ↓
↓ 気管支肺炎
↓
間質性肺炎
肺炎の症状は?
ⅰ)全身症状
・発熱、悪寒、頭痛、関節痛、全身倦怠感、食欲不振など
ⅱ)身体所見
・脈拍数増加、呼吸数増加、脱水
ⅲ)一般検査
・好中球増加、CRP増加、LDH増加、赤沈増加
ⅳ)呼吸器症状
・咳嗽、呼吸困難、喀痰、胸痛など
ⅴ)身体所見
・打診→濁音 触診→声音震盪の増強 聴診→断続性ラ音(水泡音/捻髪音)
ⅵ)胸部X線像の所見
・肺胞性陰影、間質性陰影
どんな検査をするの?
胸部X線検査、血液ガス検査、末梢血液検査、免疫血清学的検査、生化学検査、尿検査を行い、重症度を検査する。
細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別
1、年齢60歳未満
2、基礎疾患が無いor軽微
3、頑固な咳嗽がある
4、胸部聴診上所見が乏しい
5、痰がないor迅速診断法で原因菌が証明されない
1〜5の項目で3項目以上→非定型肺炎
2項目以下→細菌性肺炎
一般的にはどんな治療をするの?
ⅰ)細菌性肺炎(抗菌薬を用いた化学療法が主体となる)
・化学療法:原因菌に感受性のある抗菌薬を投与
・対処療法:安静、保湿、電解質バランスや脱水の補正
・呼吸管理:酸素投与、人工呼吸管理
・補助療法:ステロイド、免疫グロブリン、G-CSF投与
ⅱ)非定型肺炎
・テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキロノン系などを使用する
再燃も考え、一般細菌感染症よりも長期間(10〜14日間)投与する
日常生活での予防と対策
うがい、手洗い、誤嚥防ぐ、規則正しい生活など