肺炎に対する当院の整体について
クラシカルオステオパシーでは呼吸器疾患を、3つのステージに分けて考えます。
①迷走神経の障害(神経原性)
②血管運動の障害
③血管運動の障害からリンパ系へ障害が及んだもの
③の血管運動の障害からリンパ系へ障害が及んだものとは、『肺炎』がこれにあたります。
第1のステージから第2へ進行し迷走神経や気管支や肺周辺の血管運動が誤作動を起こし、その影響によってリンパの流れが障害された状態です。
リンパの流れは主に『筋肉が動く事』と『呼吸』によって作られます。
第3のステージまで進んでいると言う事は発熱や咳の症状が慢性化しつつあります。この段階では運動が出来る状態ではありませんし、咳の影響によって肩甲骨周りや頸、喉、腹部の筋までもが硬くなっています。呼吸も非常に浅くなってしまっています。呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があります。
リンパ液の循環を促す呼吸とは横隔膜がしっかり動いて、肋骨の動きを伴う呼吸です。肋骨が上がったり下がったりする事で肺は膨らんだり縮んだりします。
この横隔膜や肋骨の上下運動ができなくなると肺の中のリンパ液は循環しなくなってしまい、肺の中がリンパ液で水浸しになってしまいます。
さらに他の呼吸に関係する背中、頸、喉周囲、腹部などの筋肉が咳の影響によって硬くなっています。この状態ではリンパの流れを作り出すような、横隔膜を使った深い呼吸ができません。
当院の施術は身体にやさしくリズミカルな振動を与える事で横隔膜の動きを取り戻し、リンパ系の流れを回復させます。
硬くなった背中や頸、喉周囲の筋肉や動きの悪くなった肋骨の動きを調整し血管運動や迷走神経を落ち着かせる事で症状の慢性化を予防し、薬に頼らない身体のお手伝いをしています。